社会人になって初めての記事です。5ヶ月ぶりの更新らしい。
普段持ち歩くカメラが欲しいなと思って今回は sd Quattro H を買いました。
購入してから2ヶ月経ったので購入レビューとか書いてみようと思います。
TOC
SIGMA のボディ(コンデジ)について
センサーの違い
他社の一般的な一眼レフ、ミラーレス含めてセンサーはベイヤーセンサーと言って、1層のカラーフィルターで輝度情報を読み込むのに対して、SIGMA ボディに載っているセンサーは Foveon センサーと言い、B(lue), G(reen), R(ed) の3層で、輝度情報を読み込んでいます。
メリット
ベイヤーセンサーはピクセル単位で半分の輝度情報しか取れないのに対して、Foveon センサーでは、全てのピクセルで輝度情報を取得することができるため解像度がベイヤーセンサーに対して大きなアドバンテージがあります。
解像度以外にも、ベイヤーセンサーでは 画素数が上がる=画素ピッチが狭くなる=センサーサイズを大きくせざるおえない=フルサイズでは限界がある=中判センサーに行くしかない になりますが、Foveon はそんなことありません。
なので、SIGMA のボディは良く中判カメラと比較されます。
SIGMA が作った(正確には Foveon 社を買収した)Foveon センサーは何回か調整され、
Merrill(1個前のセンサー) では RGB を 1:2:1、現在の Quattro では 1:1:4 で取り込みます。
何でこうなったかは忘れました。 Youtube にシグマの社長がCP+で熱弁してる動画があるので興味のある方は見てみてください。
デメリット
何でこんなメリットがあって、シグマユーザーが居ないかと言うとデメリットが大きいからです。
高感度にめちゃくちゃ超弱い
CP+ で登壇していた人も言っていましたが ISO100 より上は使わない というより使えません。
最後らへんに ISO 別の画像を上げますが、Foveon センサーの本領が発揮できる条件の1つは ISO100 固定です。
バッテリーの持ちが悪い
これはセンサー故にの話です。
今回買った sd Quattro H はシグマが出してるボディでは1番新しいものですが、20ショット撮ったくらいでバッテリーのメモリが1つ減ります。
ぱっと思いついたのはこの2つぐらいです。まだあるかも。
ISO100 固定じゃなきゃダメって時点でまあ辛い。でも楽しい。
RAW 14bit を使うにはひと手間必要
このカメラから吐き出される RAW ファイルは X3F(X3I) で Lightroom で直接取り込むことはできない。ので、RAW 14bit を使いたかったら一度 SIGMA PhotoPro を使って TIFF へ変換してから Lightroom に読み込ませるという手間が増えます。(SIGMA PhotoPro は Foveonセンサー使うなら使ったほうが色々恩恵があるんですが使いにくい…)
最近のファームウェアで、DNG で出力することができるようになりましたがこちらだと RAW 12bit で出力されるので注意。
sd Quattro H とは
ミラーレス機で、レンズ交換式のボディです。
sd Quattro H は sd Quattro のアップグレード版です。
ちらっと言うと sd = レンズ交換式、dp = コンデジ です。
スペック
タイプ | ミラーレス | レンズマウント | シグマSAマウント |
---|---|---|---|
画素数 | 4470万画素(総画素) 3860万画素(有効画素) |
撮像素子 | APS-H 26.7mm×17.9mm CMOS |
ローパスフィルターレス | ○ | 撮影感度 | 標準:ISO100~6400 |
記録フォーマット | JPEG/RAW/DNG | 連写撮影/秒 | 6.2 コマ |
シャッタースピード | 1/4000~30 秒 | 液晶モニター | 3インチ 162万ドット |
ファインダー形式 | 電子ビューファインダー | ファインダー倍率 | 0.96 倍 |
ファインダー視野率(上下/左右) | 100/100 | 電池タイプ | 専用電池 |
専用電池型番 | BP-61 | 撮影枚数 | 187枚 |
記録メディア | SDHCカード SDカード SDXCカード |
||
その他機能 | |||
手ブレ補正機構 | 5軸手ブレ補正 | ||
ゴミ取り機構 | ライブビュー | ○ | |
可動式モニタ | 自分撮り機能 | ||
タッチパネル | PictBridge対応 | ||
内蔵フラッシュ | バルブ | ○ | |
タイム | 防塵・防滴 | ○ | |
RAW+JPEG同時記録 | ○ | RAW | 12bit/14bit |
セルフタイマー | 10/2秒 | タイムラプス | |
USB充電 | インターフェース | microUSB3.0、miniHDMI | |
GPS | 起動時間 | ||
AFセンサー測距点 | 9点選択モード、 自由移動モード | ||
動画撮影 | |||
4K対応 | 動画記録画素数 | ||
フレームレート | ファイル形式 | ||
映像圧縮方式 | 音声記録方式 | ||
ネットワーク | |||
NFC | Wi-Fi | ||
Wi-Fi Direct対応 | Bluetooth | ||
BLE(Bluetooth Low Energy) | |||
サイズ・重量 | |||
幅x高さx奥行き | 147×95.1×90.8 mm | 重量 |
ちなみにローパスフィルターレスってシグマが最初に搭載(2002年)したんですけど、すごいですね。
特徴的なのは
・APS-H
・ローパスフィルターレス
・手ブレ補正もない
・動画は撮れない
・WiFiもない
・AFセンサー測距点も少ない
・バリアングル液晶でもない
という最低限の機能しかありません。それが良いんですけど。
作例
このカメラを使ってて思ったことは、可愛らしい女性のポートレート以外なら何でも撮れそうだと思った。人を撮ってもすごく質感を感じさせられる画像が吐き出されるので可愛らしい女性を撮ると全然意味不明な画になります。
僕はそこらへんの物を撮るのが好きなので、僕にはピッタリです。
画像をクリックすると、EXIF+オリジナルが見れます。
確か新宿で撮った。
これも新宿でママチャリを撮った。
この物質の強調がされる感じ伝わりますでしょうか。
僕が持ってる(た)カメラ(APS-C)で、暗いとこに光源があると ISO100 でもノイズが目立っていたのですが、このカメラだと全く分からん。
被写体に対して背景が違和感があって、肌の色を修正してます。
これがコンクリートの背景とかだったらかっこいいんだろうなぁ…
新宿
この質感というか物質感、すごい
こういうの好き
質感
左下の影のグラデーションすごい